昨年の11月の連休に、地域にある「フリースクールさかもと」さんの文化祭二日目の被爆ピアノコンサートへの出演をお誘いいただき、
生徒さんをお一人と、講師2名の3人で参加させていただきました。
こちらのフリースクールには併設の放課後等デイサービス「まなびの家」、さくら国際高校通信学部があり、ともせんせいも時々お邪魔して音楽療育をすることがあります。
今回は、学校の合奏でピアノを頑張っているTくんに声をかけ、ともせんせいと一緒に連弾をしました。
Tくん:「原爆にあったピアノって、どんな音がするんじゃろ?」
「ガラス、ささっとったんかね?」
いろいろなことを想像しながらの参加でしたが、「百聞は一見にしかず、弾きに行こうよ!」と、連休の最ではありましたが、
高校生のお兄さん、お姉さんの中で立派に演奏をしてくれました。
実はこの日、ともみゅーじっくに通っていたことがある、先輩のお兄さんとも一緒になりました。
教室が今の場所に移転する時、お別れした可愛い教え子さんです。
「今はピアノは習ってないけど、発表したい!弾くから、ともせんせい、聞きに来てください!」
と、事前に連絡ももらっていたので、演奏が聞けることがとても楽しみでした。
お兄さんになり、音も大きくなり、弾く曲もかっこよくなり、成長されている姿に感涙しました。
話は戻りますが、広島には被爆ピアノを保管し、メンテナンスし、各地で被爆ピアノと平和の活動をされていらっしゃる
矢川光則さんという調律師さんがいらっしゃいます。
矢川さんの工房には、現在7台の被爆ピアノがあるそうです。
私たちが一番身近に見ることができる被爆ピアノは、平和公園のレストハウスの2Fにある「明子さんのピアノ」ですが、
普段は弾くことはできません。
ですので、被爆地広島で育つ私たちが被爆ピアノに触れることも、なかなかない機会なのです。
この場を借りて、貴重な機会を与えてくださったさかもとさんに、改めてお礼申し上げます。
そして、貴重な経験をしたTくん、この経験をいつの日か思い出して、誰かに広島の平和のことを語ってくれたら嬉しいです。
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